9月27日(木)発売 『吉田豪と15人の女たち』より後藤真希さんのインタビューを一部無料公開!

モーニング娘。でデビューしてから変わらない信念「『ファンのため』そこだけはブレない」


下町の居酒屋育ちファンにウェルカム

──ボクの周りはほぼ全員、あの頃の後藤さんが原因で頭がおかしくなってたんですよ。

後藤 え? ヲタやるぐらいでですか?

──もちろんですよ! 後藤さんの実家がやってた居酒屋にも行くレベルの人たちが山ほどいたんで。

後藤 そうなんですか? ありがたい! フフフフ。昔、一緒に仕事してたスタッフさんもライブで最前列にいたことありましたね。

──ボクが見るかぎり、Mっ気のある男性がみんな後藤さんに夢中になってたんですよ。

後藤 ああ~、そうなんでしょうね(笑)。

──ダハハハハ! それはご自分でも薄々?

後藤 そんな感じですね。実際に持ってないけど私が鞭を持ってるふうの感覚で(笑)。私がツンデレっぽい雰囲気で言われてたから、そういうお客さんになるんでしょうね。

──ライブ自体、そっち系のプレイだと錯覚してるような感覚というか(笑)。当時、年齢を完全に超越していたと思うんですよね。

後藤 やっぱり大人っぽい楽曲が多かったし、衣装もそれなりに露出が多かったですよね。お腹は絶対に出てて、脚も腕も出てて。

──13歳でモーニング娘。に入ったら、いきなり大人がメロメロになってかしづくぐらいのレベルになっていくわけじゃないですか。ご自分ではどんな感覚でいました?

後藤 楽しんでましたね。ライブは好きだったし、ファンとコミュニケーションできるような場所、イベント、ライブ、握手会とか、そういう機会があると、この人はこういう人なんだとか、逆に私のほうが知ることができて。そういうのはすごい楽しかったです。

──ファンとの関係が濃いイメージですよ。

後藤 たぶんウチの母親の居酒屋にファンの方がお客さんで来てくれることも多かったし、母親を見て私もファンの子をもっと大事にしようと思えたり、そういうのもあったと思います。ファンレターの返事を書いたり、そういうのもお母さんが協力してくれてたし。

──ふつう、アイドルの実家に行くのってアウトな行為じゃないですか。後藤さんの場合、なぜかウェルカムでしたよね。

後藤 かなりウェルカムでしたね(笑)。だってお店の外で順番待ちしてるファンの子がいて、たぶん入れなそうな時間帯だったんでしょうね、外に椅子とテーブル出して、お母さんが外でお客さんと飲んでましたからね。

──モーヲタ連中と(笑)。話を聞いてたら、そりゃみんなやられるなと思ったんですよ。お店に行くとお母さんやお姉さんだけじゃなくて、本人がいることもあるっていう。

後藤 そうですね、『Mステ』終わりは必ずいるとか噂になってたみたいですね。あの後はいつも顔出しに来るぞ、みたいな(笑)。

──そこに警戒心が全然ないわけですよね。事務所からは怒られたりしてたんですか?

後藤 それはないですね。ただ、新幹線なり飛行機なりの移動中にファンの方が待ってたりするじゃないですか。そうすると一般のお客さんに迷惑かけちゃいけないっていうのはマネージャーさんたちにはあったと思うんですけど。警備員の方も当時はついていましたけど、たとえばファンが来て手紙を渡してくれるときに警備に止められそうだったら、「あ、大丈夫です」って私はもらっちゃって。それだけ長い期間ずっと来てくれるファンの方だと顔はもちろん覚えるし、性格もだいたいわかってるし、この人がもし危険だとか言われても、「いや、そういう人じゃないんです」みたいなのはわかるし。自分のなかではある程度、そういうのは理解してました。

──移動中に荷物が多くて困ってるとヲタが持ってたみたいな伝説あるじゃないですか。

後藤 ああ、あります。東京駅で迷って、時間もないからファンの子が私のトランクを持って走ってくれて(笑)。さんざん迷ってましたからね、「どっち行ったらいいんだろう?」って空を見てる時間のほうが長くて。それを見てるファンの子たちは新幹線の時間が迫ってるのもわかるし、「真希ちゃんこっち!」みたいな感じで誘導してもらって。

──それは実家が居酒屋だとか下町育ちだとか、そういう部分が大きいんでしょうかね。

後藤 たぶんそうだと思いますね。


──インタビューの続きは9月27日発売の本書籍にて!


【プロフィール】

ごとう・まき=1985年9月23日生まれ、東京都出身。1999年、モーニング娘。の3期メンバーとしてデビューし2002年まで同グループで活躍。その後はソロとして活動、現在二児の母。自身セレクトのアパレルECショップやコラボ商品を開発するなど、おしゃれママモデルとしても常に話題の的となっている。


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