9月27日(木)発売 『吉田豪と15人の女たち』より中井りかさんのインタビューを一部無料公開!

48グループ随一のヒールであり邪道アイドル「もう地に落ちてるから。いまさら失うものはない」


誰に嫌われても関係ないしこれだったらできるなと

中井 (撮影を終えて、テーブルに並んだおにぎりとかを見て)ご飯食べたいな……。

──食べながらの取材で大丈夫ですよ。

中井 え、ホントですか? 失礼じゃないですか? ……じゃあ遠慮せずに食べます! 

──気にしないで下さい! まずは、昨日の『オールナイトニッポン』よかったですよ。

中井 え、聴いてたんですか? うれしい!! 

──単独『オールナイト』はどうでした?

中井 最初はめっちゃ緊張してたんですけど、大人の人たちに「逸材」みたいに悪意丸出しなハードルの上げ方されて、ホントちょっとムカつきながら始まったんですけど。やっていくうちに、人の文句になると熱が入るので、そうなると自分のペースで問題なく。

──そっちのほうでハードル高いと思いましたよ。とにかく波風が立つようなことを言わせよう言わせようとしてたじゃないですか。でも、そこで絶対に引かないのがすごくて。

中井 はい。だって思ってること言わされるだけだから、私は隠すことは何もないので。

──実名を出さなきゃいいか、ぐらいの。

中井 はい、そんな感じです。

──よくブレーキを踏まずにいけますよね。

中井 ふつうだったら踏みます?

──一瞬、躊躇はしちゃいますよね。

中井 自分のイメージはもう地に落ちてるから。これ以上、下がることはないと思ってるから、いまさら失うものはないんですよね。

──なるほど。デビュー当時だったら考えて守りにいくだろうけど、いまさら関係ない、と。どこで地に落ちたと思ったんですか?

中井 SHOWROOMをずっとやってて、素を出したほうがファンがついてきてくれたんですけど、一般的なイメージではアイドルらしくないっていうことで、「あんなのアイドルじゃない」って言われるようになってから、べつにイメージとか気にしないようになって。

──わかる人はわかってくれてるし。

中井 はい。

──わかりやすく暴言が拡散され始めて、ヤバいことになったなとは思ったんですか?

中井 思わないです(あっさりと)。

──ぜんぜん(笑)。どういう感情でした?

中井 なんか言ってんなーぐらいの。ヤバいなとは思わないんですよ。もうちょっとこう言えばよかったとかはあるんですけど。

──もっとソフトにすればよかったとか?

中井 いや、逆です。こんなに話題になるんだったら、もうちょっと言えばよかったって。

──もっと踏み込んだほうが(笑)。

中井 はい、まだよかったなって。

──そっちの反省ですか(笑)。そういえばSHOWROOMを始めたばっかりの頃、たいへんな目に遭ってなかったですか? 自宅を特定されて、放送中にファンの人が家に来たっていう。

中井 そうなんです! 放送中に「ジャージャー!」って言われて。

──つまりSHOWROOMを始めた直後に、とんでもなく怖い思いをいろいろしてるわけじゃないですか。どうしてそこでそんなにのびのびとできるんですか?

中井 ヘヘヘヘ、なんででしょうね?

──その時点では恐怖を感じてますよね?

中井 怖かったです、とっても……。だけどやめようっていう気はなかったし、これが絶対に私を大きくするツールだって気づいてたから。得意だなって思ったことって、とことんやったら私、めちゃめちゃ伸びるんですよ(笑)。SHOWROOMが始まるとき、その企画内容を聞いた時点で、これはりかがやらないとダメなやつだなと思って。SNS系が得意だったので。相手の顔が見えない状態で話すのって得意なんですね、私。電話とか。

──それは人間関係が下手な人だからこそ。

中井 そうですそうです。人間関係っていうか人がいると顔色うかがっちゃったりして、嫌われないかなとか考えるタイプなんです。小学校のときから、どうやったら悪口を言われないだろうとかすごい考えちゃってたんですよ。でも、SHOWROOMでは相手が見えない状態で、コメントはバーッと来るけど、べつに言いたい放題に言っても人の顔色をうかがわなくてもいいし、誰に嫌われても関係ないしっていう環境でどんどん素が出ていって、これだったらできるなと思ったからずっと続けてました。

──実際、そのとおりそれが受け入れられていったわけですね。嫌う人も出てきたけど、そのぶん好きになってくれる人も増えて。

中井 はい、ついてきてくれる人も増えて。

──完全に読みどおりじゃないですか。

中井 そうなんですよ、だからうまくいきすぎてて怖い。


──インタビューの続きは9月27日発売の本書籍にて!


【プロフィール】

なかい・りか=1997年8月23日生まれ、富山県出身。ラッパーのように切れ味の鋭い言葉のセンスで、48グループをゼロから這い上がっているイルマティック・アイドルの完成系。たまにSHOWROOMで号泣、モバメで病んだことを書く姿勢、すべてをさらけ出す彼女にプロップが集まりつつある。NGT48・チームG所属。


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