9月27日(木)発売 『吉田豪と15人の女たち』より尾崎由香さんのインタビューを一部無料公開!
『けものフレンズ』サーバルちゃんで人生が変わった 「初挑戦が多すぎて、不安がすごく大きくて…」
「これだ!」と思ったミスiDオーディション
──尾崎さん、順調に売れましたね。ミスiD2017の最大の成功者だと思いますよ!
尾崎 そんな……まだまだ(笑)。でも、ありがとうございます、うれしいです! ミスiDが終わって1年経ってないですからね。自分でもビックリです。ミスiDが終わってすぐに『けものフレンズ』が始まったので。
──ミスiDでは、かわいらしい声優さんだけど、仕事はまだまだな感じだったのが。
尾崎 あのときは声優デビューして間もなかったし、今の事務所に移って2年ぐらいしか経ってないのでビックリです。まだまだどうしようって迷ってたときのミスiDだったので。
──そもそもミスiDは事務所とか関係なく自分の意志で勝手に受けたらしいですよね。
尾崎 そうなんですよ、事務所に言わずに自分で挑戦してみたいなと思って、ファイナルまで残ってよかったなとは思ってます。
──この連載、ミスiD系の人がけっこう出てるんですけど、あれって正直言って厄介な人が多いオーディションじゃないですか。
尾崎 フフフフ、個性的な人が(笑)。
──今年のキャッチフレーズが「ぼっちが、世界を変える。」だったりで、基本的にぼっちの人が集まるオーディションだから、ちょっと意外だったんですよね。尾崎さんはそういうタイプにも見えなかったというか、そもそもなんでミスiDだったんだろうなって。
尾崎 やっぱりキャッチフレーズが魅力的というか。「私はこの星で生き残る。」っていうキャッチフレーズがすごく好きで。自分は声優を始めたばっかりで不安な時期だったこともあって、この世界でやっていけるのかなみたいな不安のなか、ミスiDのそのキャッチフレーズを見て、「これだ!」と思って。
──これだと思って応募したら、厄介な人たちが山ほど集まってたわけじゃないですか。
尾崎 ビックリしました(笑)。変わったオーディションだなって進むごとに気づいて。
──あまりわかってないで受けたんですね。
尾崎 あんまりわかってなくて。キャッチフレーズに惹かれて、ちょっと応募してみようかなって興味本位で。書類が通ってどうしようと思って、受かると思ってなかったので。それでミスiDのいろんな動画を観てたら、「あれ? 個性的な人ばかりだ」と思って。
──こういう厄介そうな人たちと同じ土俵で闘うのはたいへんだろうと思いますよね。
尾崎 思いました! 自分の個性ってなんだろうってすごい探るようになったりして。オーディション行くたびに圧倒されてました。
──みんなそこですごい悩むんですよ。自分は変わってると思ってた人が、本当にヤバい人を見て「あれ? 私、変わってないかも」って心が折れるパターンも多いみたいで。
尾崎 あ、やっぱりそうなんですね。みんな個性が強すぎて、自分なんか埋もれちゃうなってすごく不安ななか、控室でも緊張して。
──去年は女装もゴロゴロしてましたしね。
尾崎 男性も受けられるんだって、それもビックリしましたね。周りの友達にも、「男性も受けられるんだ!」って意外がられて。
──男性に負けた人が「なんで私があれに負けなきゃいけないんですか!」って本気で怒ったりしてましたから(笑)。でも、尾崎さんはすごいマイペースでやってましたよね。
尾崎 そうですね、もともとマイペースなので、誰かと輪を作るのが苦手で。観察するのが好きで、ミスiDは観察しがいがある人ばっかりなので、観察して吸収してました。
──誰かと輪を作るのが苦手なんですか?
尾崎 マイペースすぎて人についていけないというか、集団行動がすごい苦手なんです。人と話してても違うことを考えてしまったりっていうのがよくあって。それで集団行動できなくて。ひとりのこともよくあるんですけど、2人、3人でいることが多いですかね。
──ぼっちなわけじゃないし、輪にはなんとか入ってるけど、その会話の輪には入れてなかったりするぐらいの感じなんですかね。
尾崎 輪には入ってるんですけど違うこと考えちゃう。いつも上の空というか。話は聞いてるんですけど、お腹空いたなとか、次は何すればいいんだっけとか、今日はこれしなきゃなとか1日の予定を自分のなかで組み立てたり、いろんなこと考えてますね。話を聞いてなさすぎて、よく二転三転します(笑)。
──インタビューの続きは9月27日発売の本書籍にて!
【プロフィール】
おざき・ゆか=1993年5月15日生まれ、東京都出身。小学生より子役女優として芸能界で活動スタートし、2015年に事務所を移籍し、声優に転身。2016年には講談社ミスiDを受けセミファイナリストに選出。2017年、人気アニメ『けものフレンズ』で主人公サーバルを演じ話題となった。
【ご予約はこちらから】
▼ アマゾン
▼ セブンネットショッピング
▼ 楽天ブックス
▼ 白夜書房通販
0コメント