9月27日(木)発売 『吉田豪と15人の女たち』より蒼波純さんのインタビューを一部無料公開!
多くの人を惹きつける“笑わない少女”「他人の恋愛は楽しい。だって自分じゃないから」
ミスiD2014は大人が怖かった
――……インタビュー、大丈夫ですか?
蒼波 しゃべれますかね(笑)。
――さすがにミスiDを受けた頃よりは、しゃべれるようになったんじゃないですか?
蒼波 たぶん。
――ちゃんと会話が成立してますもんね。正直、あの頃はそれすらできてなかったので。
蒼波 フフフフ、はい(笑)。
――前号のゲストだった松井玲奈さんが蒼波さんの名前を出して、「お母さんが撮影している写真が素晴らしい」とか絶賛していた流れでの取材です。もともとお母さんが蒼波さんの写真を撮り続けてきたわけですよね。
蒼波 そうです。小さいときからパシャパシャって。いまほどではないですけど。いまは前に比べるとホントに撮るようになって。
――その頃から友達に見せたりしていて。
蒼波 友達というよりはホントに家族用で。
――それがミクシィとかヲタ仲間の間での噂になっていたわけじゃないですか。つまり、お母さんがもともとヲタだったんですよね。
蒼波 はい、アイドルが好きらしいです。
――ウチの娘もいけるんじゃないか、的な感じで撮影し始めて、巻き込まれていって。
蒼波 そうだと思います。
――思春期って写真を撮られるのが嫌になったりすると思うんですけど、どうでしたか?
蒼波 う~ん、やっぱり食べてるときに撮られるのはあまり好きじゃないですけど。
――食べてるとき積極的に撮ってますよね。
蒼波 そうなんですよ!
――素が出た瞬間を撮ろうとしているから。
蒼波 フフフフ、そうなんですかね。
――そうやって家族じゃないと撮れない写真をSNSにアップして。要するに蒼波さん自身は芸能界にはなんの興味もなかった、と。
蒼波 ああ……そうなのかもしれないです。声優さんは好きだったんですけど。ミスiDを受ける前に声優さんのオーディションを1回か2回受けて、それは落ちちゃって……。
――それは面接までいけたんですか?
蒼波 ひとつは面接までいった気がします。
――あのミスiDの面接を思えば、まあ落ちるだろうっていう面接だったわけですかね? しゃべらない、しゃべれないって感じで。
蒼波 フフフフ。はい(笑)。
――ミスiD2014への参加は、完全にお母さんが独断で決めちゃったわけですよね。
蒼波 そうですね。「これで最後だから」みたいなこと言われた気がしたんですよ。「どうせ落ちるんだから」ってことを言われて。
――その年、ボクがミスiDの審査員に加わったんですよね。そしたらお母さんが……。
蒼波 「吉田豪さんが審査員にいるから、どうしても!」みたいなことを言われて、「そうなんだー」みたいな感じで受けました。
――正直、「誰それ?」って状態ですよね。
蒼波 そうなんです、すみません……。
――よくわからないまま講談社に連れて行かれて、スタジオでいきなり写真を撮られて。
蒼波 はい。何をすればいいんだろうなって。ちゃんとしたところでカメラマンさんがいて撮影するのがもう初めてだったので。
――また周りにいるのが強烈な人ばかりで、あそこに小学生が入るのは大変ですよね。
蒼波 はい、フフフフ。すごい人たちがいっぱいで。「えぇーっ!?」てなりました。
――あのとき衣装は自前で持ち込むシステムだったじゃないですか。いちばん衝撃だったのが、水着審査は自由意志だったのに、自分からスクール水着を持ってきていたことで。
蒼波 いや、お母さんが持たせたんです。
――あれ、お母さんの仕業だったんですか!
蒼波 そうです。
――……嫌ですよね?
蒼波 嫌なんですけどねー。
――小学生で。
蒼波 はい、水着になって。
――ボクらがみんな気を遣いましたからね。
蒼波 すみません!
――「ここにいちゃいけない!」「見ちゃダメ!」って、全員スタジオの外に出して。誰か人が入ろうとすると止めたりしてました。
蒼波 ありがとうございます(笑)。
――撮影でガチガチだったのは覚えてます。
蒼波 はい、ホントに慣れなかったです。そもそも書類審査で受かると思ってなかったんで、お母さんが張り切ってるし、「服を選んで!」みたいな。動画も撮ったじゃないですか、あのときも何しようかなと思って。
――動画のマイペースぶりも異常でしたからね。「絵を描きます」って言って、ものすごい時間かけて愛犬を描いて、しかもそれがそんなにうまいわけでもないっていう(笑)。
蒼波 ホントにすみません、あんなにゆっくり描いちゃって。
――緊張してるのに動じない感じがすごいなと思ったんですよ、ひたすらマイペースで。
蒼波 はい、そうだと思います。
――その後のミスiDのイベントでも衝撃を受けたことがあって。「本を読みます」って言って、何か朗読してくれるのかと思ったら黙読し始めて(笑)。「え、声に出して読まないの!?」って会場に衝撃が走ったという。
蒼波 あれーっ? そうでしたっけ?
――もうすっかり忘れてるんですか!
蒼波 すみません、なんか……。
――いや全然。ハートが強い! と思ったんですよ。
蒼波 恥ずかしいですね、ホントに……。
――お母さんに頼まれて、弟さんも交えて3ショットを撮りましたよ、ボク。
蒼波 ……弟もいましたっけ?
――いました。なんの事情もわからない弟さんも、蒼波さんも「誰この人?」みたいな感じで、お母さんだけがテンション上がって、「さあ! 写真を撮ってもらおうね」って。
蒼波 ……すごいですね、お母さん……。
――インタビューの続きは9月27日発売の本書籍にて!
【プロフィール】
あおなみ・じゅん=2001年6月27日生まれ、宮城県出身。『講談社 ミスiD2014』でグランプリを受賞しデビュー(前年は玉城ティナ)。女優として活躍しており主な作品は「ワンダフルワールドエンド」(橋本愛とのW主演作)、「女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。」「ゆきおんなの夏」など。他にも吉田凜音とのユニット「ずんね」として音楽活動をしていたことも。
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