9月27日(木)発売 『吉田豪と15人の女たち』より松井珠理奈さんのインタビューを一部無料公開!

虚実を超えたアイドル史のシュート過ぎる真実「心を鬼にして、グループのために言いたい」


棚橋選手のファンサービスはアイドルとかぶるところがあって

松井 これ、永田(裕志)さんのサイン! サインって生まれて初めてもらったんです!

──生まれて初めてのサインが永田裕志!

松井 で、これが限定の……(以下、Tシャツを並べながらの熱い語りが続くが省略)。

──プロレスに出会ってから半年ぐらいでここまでになってるのがすごいですよね。最近はいろんなレスラーの人から「あの松井珠理奈がプロレスにハマってるらしい」っていう話をよく聞くようになっているんですよ。

松井 えーっ! 嬉しー! すいません、誰が一番リアクションよかったですか(笑)。

──DDTの高木三四郎社長とか……。

松井 あぁー! 大社長Tシャツ持ってる!

──ダハハハハ! そうなんだ!

松井 はい! 行きました、DDTにも。

──新日本だけじゃなくて全日本とかN O A Hとか、他団体にもちゃんと行ってるのが好感を持てますよね。そんなわけで、今日はそういう話だけしかしないインタビューです!

松井 やったあ! (拍手しながら)最高です、そんなインタビュー! すごい嬉しい!

──ダハハハハ! もともとハマる前って、プロレスに対してどういう認識でした?

松井 うーん、ハマる前は「怖いのかな?」っていうイメージもあったり。でも、パパがすごい好きだったので、パパにプロレスの技をかけられてたりしてたから(笑)。

──それで余計に嫌な印象が(笑)。

松井 嫌じゃないんです! だけど、男の人が観るものっていうイメージがありました。

──『豆腐プロレス』に出るまでは、まさかハマるとは思ってなかったわけですよね?

松井 あんまり趣味っていうものが元々なかったので。小学6年生からずっとSKE48にいて、SKE48一本、みたいな。SKE48のことを常に考えたり、48グループのことをずっと考えてたりしたので、そういう外の世界を見ることがあんまりなかったです。

──活動の妨げになるくらいだったら趣味はいらないぐらいに思っていた人が、この期間でここまでハマったのって何なんですか?

松井 アハハハハ! ひとつの大きな理由が、自分の活動をしていく中で私のパフォーマンスを見てくださった方が、「珠理奈が頑張ってるんだったら明日も頑張ろう」って思ってほしいなって。日々のパワーになったらいいな、って思って活動してきたんですよ。

──商売は違うけれども、やってることはもしかしたら近いんじゃないか、みたいな。

松井 そうですね。あとはやっぱり棚橋(弘至)選手とかのファンサービスのすごさとか……。それを観たときに、アイドルにちょっとかぶるところがあるというか。

── どんなにボロボロでもちゃんとファンサービスはやる姿勢が「わかる!」と。

松井 はい、それが素晴らしいなと思って。だからホントに棚橋選手に関しては人としても尊敬してます。そういう背中を見て、やっぱり後輩でもそういうファンサービスを大事にしようと思っている方とか、それを受け継いでる方もいらっしゃるじゃないですか? そういうのを見てて、自分もちゃんと背中で後輩に見せたいなって気持ちにもなるし。

──そういうのは忘れないですもんね。ボクも小学生のとき、ジャイアント馬場さんにサインを頼んで断られたことは忘れてないし。

松井 えぇーっ! 断られたんですか!?

──会場の外で準備運動してるのを発見して「サイン下さい」って言ったら「おう!」って言われたから、素直に待ってたら無視して準備運動してて、もう一度言ったら「ノー!」って言ってたことがわかったという。

松井 ええーっ!

──子供に英語で言うなっていう(笑)。

松井 ひどい(笑)。でも面白いですよね、選手によってそれぞれキャラもあるし、キャラ上、あんまり握手しない方もいるから。

──そうなんです。サインを断る側の苦悩の話を聞いたりすると泣けるんですよね。

松井 えぇー、そうなんですね!

──サインしたいんだけど、サインを頼まれたら色紙は破らなきゃいけない、みたいな。

松井 あぁー、ハハハハ! 面白い!

──近所の人に頼まれたサインを断って、お母さんが謝ってるのを見て胸が苦しくなりながらも、でも断わらなきゃいけない、とか。

松井 えぇー、可哀想……。

──でも、前からプロレスとアイドルって結構重なる部分が多いと思ってて、そのせいかどっちも好きな人が意外と多いんですよ。

松井 多いです、びっくりしました。私のファンの方もすごくプロレスファンの方が多くて。私がプロレス好きっていうふうに言い始めたら、「やっとしゃべれるから嬉しい」って言ってくださって。もう、プロレスのTシャツを着て握手会場に来てくださるので。 もう誰のファンかわからない!みたいな(笑)。

──「やっとわかってくれた!」ぐらいの人が多いと思いますよ。ボクの周りの珠理奈さんのファンもみんなプヲタだったので。

松井 えぇー! ホントですか!

──アイドルの中にプロレス的な闘いの要素を求めてSKE48  を好きになった人たちが、珠理奈さんを好きになってたんですよ。

松井 嬉しい~! よかった(笑)。

──ボクもずっとプロレスとアイドルって共通点が多いとは思っていて。一番わかりやすいのは、世間の偏見が多いことですよね。

松井 あぁー!

──まずはその偏見と闘う。「茶番でしょ?」的に思われるから、「違います! どれだけ本気だと思ってるんですか!」って。

松井 うん、生で観たらわかりますよね。


――インタビューの続きは9月27日発売の本書籍にて!


【プロフィール】

まつい・じゅりな=1997年3月8日生まれ、愛知県出身。団体を背負うトップとしての在り方を模索する名古屋が誇る「太陽のエース」。プロレスファンが選ぶ「後楽園ホールでレモンサワーを一緒に飲みたいアイドル総選挙」があればブッチギリの1位は確実。愛称は「じゅりな」。SKE48・チームS所属。


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