【BRODY Vol.3好評発売中】世界的アーティストDJ KRUSHが音楽との出会いから今に至るまでの人生を語りつくす
BRODY Vol.3では世界のビートシーンに大きな影響を及ぼし、今年11年ぶりとなるアルバム『Battrefly Effect』をリリース、今なお第一線で活躍するDJ KRUSHにインタビュー。自身の生い立ちから世界の音楽シーンへの挑戦、現在の活動に至るまで濃い内容を遺憾なく語っていただいた。
ここではインタビューの一部を大公開!
【プロフィール】
DJクラッシュ
サウンドクリエーター、DJ選曲・ミキシングに於いて抜群のセンスを持ち、サウンドプロダクションに於ける才能が、海外のクラブ・シーンでも高く評価されている。日本で初めてターンテーブルを楽器として操るDJとして世界的に注目を浴びる。
取材・文=高木“JET"晋一郎(ONBU)
「中卒の職人からヒップホップの道へ」
──まず、クラッシュさんが音楽に触れたキッカケからお教え頂けますか?
クラッシュ 原点で言えば、小学五年の時に、鼓笛隊で小太鼓を叩いてたんだよね。父親も音楽が好きで、サンタナとかジェームス・ブラウン、演歌も家でかかってたね。で、中学に入って、レッド・ツェッペリンやクイーン、ディープ・パープル、ブラック・サバスみたいなロックを聴き始めて。それで、中二の時に友達とバンドを作るんだよね。
──その時のパートは?
クラッシュ 鼓笛隊の流れでドラム(笑)。でも、ドラム・セットは流石に買えないじゃない、高くて。それで、学校から借りたりしてたんだけど、ベースの子がお金持ちだったんで、見た事ないような高級なクッキーの缶が家にあるのよ。それで中身はみんな食っちゃって、その蓋をハット代わりに使ったり、キック・ペダルを勉強机の側面に付けて、バスドラム替わりにしたり。
──本当にDIYですね。
クラッシュ まあ、バンドよりも友達とヤンチャしてた方が面白くなっちゃって、バンドは自然消滅しちゃうんだけどね。
──聴いてるのは洋楽が中心でしたか?
クラッシュ 萩原健一が流行ってたのもあって、『傷だらけの天使』のテーマ曲をやってた井上堯之バンドとか、同じくショーケンが出てた『祭りばやしが聞こえる』のテーマ曲だった柳ジョージなんかを聴いてたね。それから、いろいろ「気合」を入れる時は、永ちゃんとかキャロル、クールスだったよね。前号の須永くんと被っちゃうんだけど、やっぱりみんなそこを通るんだよ(笑)。女の子といる時は、荒井由実とかも聴いてたよ。それで中3ぐらいになると、ブラック・ミュージックを聴き始めて。当時、4畳半のアパートを二部屋借りて、一部屋を両親、一部屋を僕と弟で住んでたんだよね。風呂無し、トイレも共同ってアパートで。そのアパートにヤンチャなお兄さんたちが住んでて、その人達がスティービー・ワンダーとかコモドアーズを聴いて、みんなで踊ったりしてたんだ。そこに俺も混ぜてもらって。その時に、ブラック・ミュージックの方が体に合うって感覚があったんだよね。
──それはどういった部分ですか?
クラッシュ リズム感、なのかな。同じ8ビートでも、ロックとソウルで全然感覚が違うし、ブラック・ミュージック独特のノリにグッと来たんだと思う。「この首と腰に来る感じは何だ!」って(笑)。その流れで高校生の頃からディスコに通うようになって、ソウルやディスコに加えて、カーティス・ブロウとかシュガーヒル・ギャングみたいな初期のラップも聴いてたね。
──当時のクラッシュさんのファッションは?
クラッシュ スーツに細めのネクタイ、ズボンはバギーな太い感じで、髪型は短いパンチパーマ……ま「硬派」な感じだよね(笑)。ヤンチャもしたけど、一般レベルだよ、警察沙汰にはなってない(笑)。
──ディスコのDJカルチャーには興味はありましたか?
クラッシュ あったけど、ディスコDJをやりたいとは思ってなかったかな。高校を辞めて職人の世界に入ったのもあって、ディスコよりも演歌が中心になったりもしてて。
──演歌、ですか。
クラッシュ 10代から親方と呑みに行けば、スナックで水割り呑みながら、演歌や歌謡曲を、店のママとデュエットしたりっていう(笑)。それがハタチぐらいまで続いて。それであんまり音楽も聴かなくなってたんだけど、どこかで「俺のやりたい事は本当に職人なのかな」って悩んでもいて。そんな時に、偶然に新宿で『ワイルド・スタイル』を見たんだ。
(つづく)
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