9月27日(木)発売 『吉田豪と15人の女たち』より片瀬那奈さんのインタビューを一部無料公開!

女優とアーティストの間で学んだ事 「やると決めたらナメられたくない」


歌手活動はやりたくなかった

──おそらく、いま片瀬さんは「なんで私はこんなアイドルばかり出てる雑誌に呼ばれたんだろう?」って思ってると思うんですよ。

片瀬 はい、ずっと思ってました(笑)。

──なんでお呼びしたかというと、みんな歌手・片瀬那奈が大好きだってことなんです。

片瀬 ありがとうございます! このあいだ、たまたま渋谷WOMBでライムスターの宇多丸さんに会って。前に対談したこともあるし、何回かお会いしたこともあるんですけど、久しぶりだったので自分から声をかけて、「その節は毎度ありがとうございます」と。

──「あの頃は私を推していただいて」と。

片瀬 宇多丸さん、いまだにDJとかやるときに私の曲をかけていただいてるみたいで。

──宇多丸さんの『マブ論』で、初期にいちばん名前が出てたのが片瀬さんなんですよね。Perfumeの前にすごい推してた人っていう。

片瀬 ありがたい限りですね。最初にああいうことをやるっていうのが肝心だなと思っていて。早すぎたなとは自分でも思ってます。

──攻めすぎたなって自覚はある、と。

片瀬 そうですね(笑)。でも自分は正直、歌手活動をするとき、ホントにやりたくなかったんですよ。歌はもちろん好きだし、パソコンで曲を作るのも好きだし、でも……。

──好きすぎるからこそ線を引きたかった。

片瀬 そうなんですよ。それで、まだお芝居もやりたてで、ちょうどおもしろくなってきたところだったのに、「ちょっと片瀬、歌やらないか?」みたいな感じになって盛り上がってしまって。でも、どうせやるからには自分で曲も全部選んで、全部関わりたいし、それができるんであれば……っていうことで結局やり始めたんですけど。

──珍しいパターンでしたよね。ふつう女優さんが歌を出すっていうと、企画ものっぽくなりがちって言っちゃうとアレですけど。

片瀬 そうですね。だからお芝居は1回やめましたし。最近だと少しは私も器用に見られてる気はするんですけど、当時はいろんなことをやるのが得意じゃなかったので。しかも歌手っていう自分にない部分で挑んでいくわけなので、片手間ではできないと思って。

──せっかく楽しくなってきた女優業もやめて、歌手業に専念しようと思ったんですね。

片瀬 そうなんですよ。どうせやるんだったらちゃんとやろうって思って、2年ぐらい。

──異常ですよね。どう考えても事務所的には「両方やってよ」って話じゃないですか。

片瀬 だから天邪鬼でもあるし頑固なんでしょうね。やらないって言ったらやらない、やるって言ったらやる。「好きって言ってるわりにそうでもないな」みたいな感じになるのも嫌だったので。

──ピアノを子供の頃からやってたこともあってなのか、音楽は昔から好きだったわけですよね?

片瀬 そうですね。ピアノは4歳からですけど、行ったその日に人間関係で嫌になって。

──4歳で!

片瀬 そうなんです。グループでみんなでワーッとやるのがちょっと思ってたのと違う、みたいな感じになったんですけど、自分から親にやりたいって言ったので1日じゃやめるって言えなくて。とりあえずちょっと続けてみようかなと思ったら、結局13 年ぐらい、毎週嫌々ながらやって。そのうちピアノのレッスンだと練習曲ばかりなので、自分でシンセやふつうのピアノで即興で流行りの曲を思いきり弾くのが好きでした。ホントに音楽が好きだなと思ったのは高校に入ってからですかね。自分で意図してこれを聴きたいとか、CD屋やレコード屋に行っていろいろ探すとか、何かを始めたのはそれくらいで。

──つまり、音楽活動を始める前から。

片瀬 そうです。詞とかも書いてましたし、そういう作業はすごい好きだったんですよ。いつか発表しようとかはまったく考えてなくて、自分でパソコンで曲を作ってひとりでほくそ笑んでるみたいなのがすごく好きで、誰かに聴かせたいとか届けたいとかはまったくなくて。最近はあんまり作ってはいないですけど、毎日のように掘ったりはしてます。

──フジロックもちゃんと行ってますよね。

片瀬 行ってます。今年は特にほとんどのフェスに行きましたね。もともと90年代のヒップホップとかR&Bが好きだったんですよ。DJ系だとDJシャドウがずっと好きで、あとレディオヘッドとかちょっとダークめなものも好きで。そこからサイバートランスとかが流行り始めて、そこでトランスが好きになって。一番大きなきっかけは、プロフィールでも書いてるんですけど、ニューヨークでサシャのライブを観て感動しすぎて、この人に会うために私は音楽を聴いてきたんだっていうぐらい、感動して涙が止まらなくて。いまもずっと好きだし、何度もお会いして素敵だと思って。それからプログレッシブ・ハウスを知って、だんだんホントのダンスミュージックみたいなものが好きになって。


――インタビューの続きは9月27日発売の本書籍にて!


【プロフィール】

かたせ・なな=1981年11月7日生まれ、東京都出身。1999年より雑誌 『JJ』(光文社)で専属モデルになり、同年には ドラマ『美少女H2』で女優デビュー。その後、『熟年離婚』などの話題作に数々出演。2001年には、ハウス、 トランスのアレンジを取り入れた楽曲『GALAXY』で歌手デビュー。


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